ノツログ extra

東京都板橋区在住のフリーライター・野津修(63歳)の備忘録

6月28日(木)しぶそばの盛りそばと、何年ぶりか思い出せないぐらい久々の渋谷公園通り。

朝5時25分起床。午前中は本日の取材の準備・下調べ。13時45分ぐらいに家を出て取材へ。山手線で渋谷へ。14時30分ぐらいに到着。駅構内の「しぶそば」で盛りそば(350円)。この店に入ったのは15年ぶりぐらいか。いや、アップルがストロベリーとかライムとかグレープといったアメ玉みたいな色とカタチのパーソナルコンピュータを発売していた頃だからもっと前か。入口のレジで食べたいメニュー名を告げて精算し、レシートを受け取る。店員さんは奥の厨房に向けて品名を大声で伝える。客は店内の空いているところにスペースを確保し、手前にレシートを置いて待つ。出来上がると女性店員さんが運んできてくれる…という昔ながらのシステム。現在の主流である、自動券売機でチケットを買って注文カウンターで店員さんに渡し、出来がりを自分で受け取りに行く、というやり方と全然違う。AIがクルマを運転し、ショップでは人型ロボットが客を出迎える時代に、店頭のレジ担当がいちいち大声でオーダーを奥の厨房に通すなんて…。オーダーミスも少なからず発生するだろうし、人件費もかかるだろうに。しかもここは人里離れた山奥なんかではなく、東京でも有数の先端エリアにして都会を夢見る全国の若者憧れの地・渋谷の起点「渋谷駅」構内なのだ。きっとこのシステムに異常にこだわっている人が経営層にいるに違いない、などと思いながらサクッと完食。

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食べ終えてスクランブル交差点方面に出ると、ギラギラと照りつける真夏の日差しを浴びて輝くQFRONT。信号が青に変わって西武方面に向かってゆっくりと歩き出すと、ヘソ出しカットソーにローライズのジーンズからTバックをのぞかせた女性が颯爽とした足取りで追い抜いて人ゴミに消えていった。

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取材は15時30分から2時間ほど。といっても正味は1時間半。30分ほど先に来て撮影を済ませておく予定だったカメラマンさんが15分程度遅刻したせいで、取材開始時間が遅れたからだ。カメラマンさん遅刻の原因として考えられるのは2つ。一つはクライアントに告げられた住所の最後に書いてあるビル名だと思われる名称が実はビル名ではなく、その建物の2フロアを占めるコワーキングスペースの名称だったため。もう一つはビルが工事中で、全面が白いビニールシートに覆われていて建物の全景がわからなかったためだろう。私は少し迷ったものの、余裕を持って出てきたせいで焦らずにアポイント時間の30分前には場所を確認できた。ただ、元渋谷区民でこの辺りの地理には絶対的に自信があったのに少し迷ったことで、オレも年を取ったなと思う。ただよく考えれば、公園通りなんて5~6年ぶり?いやもっとか?この前来たのが何年前かも思い出せないぐらい前に来て以来。街の様子も随分変わり、この通りに浦安のテーマパークの出店があるなんて今の今まで知らなかったぐらいだからしょうがない、と自分を納得させてみたりもする。

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帰りは副都心線。18時30分ぐらいに帰宅すると暑さで汗が吹き出る。23時からW杯の日本・ポーランド戦をテレビ観戦。決勝トーナメント進出のため、負けているのに最後はボール回しで時間をつぶす作戦。1点ビハインドなんだから最後まで果敢に攻めて、ダメった時はしょうがない、というのが正論なんだろうが、まあこれもしょうがないか。おそらく今頃、今日の昼間に行った渋谷・スクランブル交差点は青いお揃いの服を着た人たちで溢れかえっていることだろうと考えたらゾッとした。